2025-01-20から1日間の記事一覧

小説「真理の微笑 真理子編」

三十八 通りがかりの電気量販店で、富岡が注文した品を病室まで届けてくれるように頼むと、途中のピザ店で食事をとった。 明日、シャワーを浴びると言っていた富岡の言葉を思い出した真理子は、コンビニに入って、バスタオルとフェイスタオルに肌着をそれぞ…

小説「真理の微笑 真理子編」

三十七 社長室を除いて、相変わらず会社は騒然とした中で仕事は続けられていた。 午後になって、高木が新社屋の資料をプリントアウトしたものを持ってきた。 「一応、十二件ほどの物件をピックアップしてみました」 「そう。じゃあ、早速、富岡に見せるわね…

小説「真理の微笑 真理子編」

三十六 真理子が会社に行くと、高木と田中を社長室に呼んだ。 二人が入ってきて、椅子に座ると、早速、真理子が切り出した。 「昨夜、富岡と話したんだけれど、会社移転しようっていうことになったの」 「会社移転ですか」 二人同時に、椅子から飛び上がるよ…