2022-09-06から1日間の記事一覧

小説「僕が、警察官ですか? 3」

十七 僕は愛妻弁当を食べ終わると、水筒のお茶を飲んだ。 この後、どうなるのかは予想がついた。山田の弁護士が釈放要求書を持ってくる。それに反対する理由がなければ、山田は釈放される。無罪放免というわけではない。罪については保留という形が取られる…

小説「僕が、警察官ですか? 3」

十六 夕食をとった後も、僕は寝付けなかった。 ウィスキーを飲みながら、午後十一時からのニュースを見ていた。すると、犯人から「第二信が届きました」と言うキャスターの上ずった声が聞こえてきた。 「しばらく、お待ちください」と言って、別のニュースに…