2022-06-06から1日間の記事一覧

小説「僕が、剣道ですか? 7」

十八 きくが握ってくれたおにぎりを食べていると、道着を着た知らない男が近付いて来た。 「強いね。無反動の鏡君」と言われた。 「誰」 「僕を知らないの」とそいつは言った。 「知らない」と答えた。 「去年のこの大会の優勝者なんだけれどな」と言った。 …