2021-01-10から1日間の記事一覧

小説「真理の微笑」

二十三-1 次の日も午前中には真理子は姿を見せなかった。 昼食後、リハビリが始まった。 四階のリハビリルームに行くと、看護師が富岡修と書き込んで理学療法士を紹介した。「矢島です、よろしく」 まず手指の練習から入った。手首を回すところから始めて、…