2022-07-22から1日間の記事一覧

小説「僕が、警察官ですか? 2」

十五 駐車場に車を置き、ききょうと京一郎を公園に連れて行くと、手を離して走り出していった。 「ここで、お昼にしますか」ときくが訊いた。 「そうだな。そうしよう。午後一時頃、食べられるようにしてくれ」と言った。 そして、車のキーをきくに渡した。…

小説「僕が、警察官ですか? 2」

十四 退署し、家に帰ると、きくとききょうと京一郎が出迎えてくれた。 寝室で背広を脱ぎながら、「今度の土曜日なんだが、北府中市にドライブしに行こうと思うんだが、どうだろう」と言った。 「珍しいですわね、あなたがドライブしようなんて言うのは。でも…