2022-05-12から1日間の記事一覧

小説「僕が、剣道ですか? 6」

三十 風車は、歩くのに支障がなくなってからは、遠くまで歩いて行った。歩くことから躰を鍛え始めていたのだった。 畑の草取りもしてくれた。 そして、怪我を負ってから一月が経った。僕は医者ではないから、風車の躰がどうなっているかは分からなかった。ま…

小説「僕が、剣道ですか? 6」

二十九 風呂は風車と入った。 風車の足腰がまだしっかりしていなかったことと、前の習慣からだった。ただ、ききょうが一緒に入れないことに駄々をこねた。 駄々をこねるききょうに、「そんなに私と入りたかったか」と訊いたが、言っていることは分からなかっ…