2021-12-06から1日間の記事一覧

小説「僕が、剣道ですか? 3」

十一-2 黒金町に入っていることは分かった。 僕は適当な路地を探した。少し先に路地が見えた。そこまでの辛抱だと、彼女に伝えてやりたかった。「あの路地を曲がれ」とナイフを突き立てている男が言った。 似たようなことを考えているのに、違いなかった。…