2021-07-10から1日間の記事一覧

小説「真理の微笑 夏美編」

十九 警察から押収された品物が返却されてきた。 夏美は、それを二階の高瀬の自室となるところに収めた。 八月半ばになって、高瀬と面会できる事になった。弁護士事務所から連絡が来たのだった。 面会室のアクリル板越しに見る高瀬は、少し、いやだいぶ若返…