2021-05-20から1日間の記事一覧

小説「真理の微笑 真理子編」

三十九-1 真理子は午前八時過ぎに病院に向かった。病室に入ると、富岡が朝食をとっているところだった。 真理子が椅子に座ると、「休めているのか」と富岡が言った。 真理子は首を左右に振った。高瀬隆一と思われる男とキスをしたことが、真理子の頭からは…