2021-04-06から1日間の記事一覧

小説「真理の微笑 真理子編」

二-1「じゃあ、行ってくる」 富岡はいつものように片手を振り、車を出した。これから蓼科の別荘に向かうのだ。「あなた、気をつけて」 真理子の声は上ずっていた。 もうこれで運命は変えられない。 走り出した車を見送って真理子は思った、これでいいんだ…