2021-03-24から1日間の記事一覧

小説「真理の微笑」

六十五 除夜の鐘はテレビをつけたまま、ベッドの中で聞いた。 私も真理子も汗まみれだった。私は絹のように滑る真理子の肌を何度撫でただろうか。 そして、その度に真理子も何度声を上げた事だろう。 私たちは躰を重ねたまま朝を迎えた。 昼間、私たちはダイ…