2021-02-17から1日間の記事一覧

小説「真理の微笑」

五十一-2 書斎から外の風景を見た。「ねぇ、思い出す」 そう真理子が訊いたが、初めて見る景色だったから思い出すも何もなかった。私は首を左右に振った。「そう、駄目なのね」「そうがっかりするなよ、俺はこうして真理子と二人だけでいられる事で幸せなん…