2021-02-04から1日間の記事一覧

小説「真理の微笑」

四十 夕食が終わった頃、真理子が病室に来た。私はセーフティーボックスの鍵を左手首から外して、パジャマのポケットに入れていた。真理子とキスをする時に首に回した手に鍵がぶら下がっていたのではまずいと思ったからだった。 真理子が「今日はどうだった…