2020-06-18から1日間の記事一覧

小説「僕が、剣道ですか? 7」

三十二 沙由理とは、二日後に、新宿のカフェで会った。通りを歩いている時は、人にじろじろ見られる。沙由理はそれを楽しむかのように腕を絡ませ、肩に頭を預けてきた。「すっかり有名人ね」と沙由理は言った。「楽しそうに言うね」「それはそうよ。彼氏が、…