2020-06-13から1日間の記事一覧

小説「僕が、剣道ですか? 7」

二十七 準々決勝は、小手が二本決まって、僕が勝った。 と同時に女子応援団の応援が始まった。凄まじかった。 その後ろで、沙由理が盛んに手を振っていた。マスクを下ろして口を開いていたから、何か叫んでいたのだろう。だけれど、応援団の応援にかき消され…