2020-05-17から1日間の記事一覧

小説「僕が、剣道ですか? 6」

三十六 料亭を出ると、夜風が気持ちよかった。 少量の酒だったが、何だか酔った気分になった。 風車はみねと手を繋いでいた。 僕はききょうを抱いていたので、それはできなかった。代わりに、きくが頭を預けてきた。それは少しの間だけだったが。 ききょうは…