2020-05-05から1日間の記事一覧

小説「僕が、剣道ですか? 6」

二十四 離れから、きくが離れたところで時を止めた。 奥座敷に行き、あやめを呼んだ。「風車様のことですよね」とあやめは言った。「そうだ。うなされているようだが、何を思い浮かべているのか、あやめには分かるか」と訊いた。「行ってみなければわかりま…