2020-03-26から1日間の記事一覧

小説「僕が、剣道ですか? 5」

二十七 朝餉が済むと、きくはききょうの白湯を貰いに行き、宿を後にした。 今日もいい天気だった。いつもより街道を歩く人の数が多かった。 しばらく、台車を押して歩いていた。すると、定国が唸る音がした。 僕は周りを見廻した。怪しい人たちは見当たらな…