2019-10-14から1日間の記事一覧

小説「僕が、剣道ですか?」

二十三 朝餉の後は、家老はすぐに城に戻っていった。 僕は島田源太郎に、きくを連れて町に出てもいいか、尋ねた。「昨日の父の話を気にしているのか」と訊かれた。「そういう訳ではありません」と答えたが、家老の嫡男だけあって、なかなか鋭いなと思った。…