2022-04-06から1日間の記事一覧

小説「僕が、剣道ですか? 5」

三十九 湯上がりの一局は意外にも接戦になった。 やはり、後手番三子局の形で戦った。この方が戦い慣れているからだった。 後で打った一子を取られないようにすればいいのだ、と割り切った。 風車はこの石を取りに来た。攻めが強引だった。僕は取られないよ…