2022-02-16から1日間の記事一覧

小説「僕が、剣道ですか? 4」

二十七 昼餉はヤマメにして、僕たちは山道を急いだ。 幕府の隠密は襲ってこなかった。 今回は定国に助けられた。定国には、怨霊が憑いているのだろう。それが僕の怒りと闘気に反応して、力を貸してくれたのに違いない。少しの間だったが、定国の霊に取り憑か…