2020-12-31から1日間の記事一覧

小説「真理の微笑」

十五-2 真理子がいつもより早い時間に来た。午後三時を少し過ぎた頃だった。「どうしたの」と言ったつもりだった。他の人なら、喉がゴロゴロ鳴っているようにしか聞こえないだろうが、真理子にはこれで通じた。「修正プログラムは今週中には出来るそうなの…