2020-12-25から1日間の記事一覧

小説「真理の微笑」

十二 後で特別個室であると知ったが、看護師が入ってきて、「お名前を言ってください」と言った。私は富岡と言おうとしたが、うまく声が出せなかったので、真理子が代わって「富岡修です」と言った。「では、検温しましょう」と、年輩の看護師は体温計を振り…