2020-06-04から1日間の記事一覧

小説「僕が、剣道ですか? 7」

十八 きくが握ってくれたおにぎりを食べていると、道着を着た知らない男が近付いて来た。「強いね。無反動の鏡君」と言われた。「誰」「僕を知らないの」とそいつは言った。「知らない」と答えた。「去年のこの大会の優勝者なんだけれどな」と言った。「そう…