2020-03-02から1日間の記事一覧

小説「僕が、剣道ですか? 5」

三 僕は誰かに強く揺り動かされた。それで目が覚めた。 目の前にきくがいた。 僕はホッとして、また意識を失いそうになった。「京介様、本当に京介様なのですね」と耳元できくが言って、濡れた僕の躰に強く抱きついてきた。きくは泣きじゃくっていた。 しば…