2020-02-10から1日間の記事一覧

小説「僕が、剣道ですか? 4」

十九 次の日、朝餉をとると、出立の準備をした。いよいよ口留番所を通過する時が来たのだ。口留番所まで三里ほどあった。途中で、一度休憩を取り、きくがききょうに乳を与えた。 口留番所までに行く間、どう通過するか考えた。 木村彪吾のことである。すでに…