2020-02-06から1日間の記事一覧

小説「僕が、剣道ですか? 4」

十五 朝餉も終わろうとしていた頃だった。 僕は木村彪吾に、思いきって「この際ですから、私を城中に入れさせては貰えませんか」と言った。 木村彪吾は「いかなる名目で入城されるおつもりですか」と訊いた。僕は、「私には、見せ技の一つに真剣白刃取りとい…