2019-12-10から1日間の記事一覧

小説「僕が、剣道ですか? 2」

三十八 次の日、堤邸に行った。 たえが門の掃き掃除をしていた。「今日、鏡様が来られるような気がしていました。お躰の疲れはとれましたか」「ええ、このとおり」 そう言うと、僕の手を取って指を絡ませてきた。 玄関から座敷に上がると、堤竜之介がやって…