2022-08-18から1日間の記事一覧

小説「僕が、警察官ですか? 2」

四十一 午後一時になった。取調室に芦田が刑事に付き添われて入ってきた。腰縄と手錠が外されて、机を挟んで僕の前に座った。 僕はマイクに向かって「二〇**年**月**日、午後一時二分。芦田勇に対する取調を再開します」と言った。 そして、僕は「最初…

小説「僕が、警察官ですか? 2」

四十 腕時計を見ると、正午を過ぎたところだった。 ズボンのひょうたんが震えた。 あやめが帰って来て「あの後の映像を送ります」と言った。 「少し待ってくれ。これからお弁当を食べるから。食べ終わったら、教えるから、そうしたら、送ってくれ」と言った…