2022-05-17から1日間の記事一覧

小説「僕が、剣道ですか? 6」

三十四 その日が来た。 朝早くに目が覚めた。風車も同じだったろう。 昨日に増して、風車は落ち着きがなかった。それは当然だった。 僕も、朝餉を食べたが、何を食べたか覚えてはいなかった。 午前中に使いの者が来るはずだったが、それを待つのが長かった。…