2022-03-10から1日間の記事一覧

小説「僕が、剣道ですか? 5」

十四 街道を歩いて行くと、団子屋が見えたので、きくに「入るか」と訊くと「はい」と答えた。それで、風車の方を見ると彼も頷いたので、団子屋に入ることにした。 椅子に座ると、「そういえば風車殿は酒を飲みませんね」と僕は訊いた。「拙者はこう見えても…

小説「僕が、剣道ですか? 5」

十三 朝餉は風車がいると楽しかった。まだ、昨日の火事の話をしていた。 おひつがすぐに空になった。おかわりをもらって、風車だけでなく、きくもききょうもよく食べた。僕もつられるように三杯目のおかわりをした。 朝餉が済んで一休みすると、宿を後にした…