2022-03-07から1日間の記事一覧

小説「僕が、剣道ですか? 5」

十一 つづら折になっている街道に出た。その角を曲がると、前方に十人ほどの侍が待っていた。 定国が唸った。敵だった。林の中から手裏剣が飛んできた。僕は定国を素早く抜いてそれらを弾き返すと、手裏剣が投げられてきた林の中に入っていった。それと同時…