2022-01-21から1日間の記事一覧

小説「僕が、剣道ですか? 4」

五-2 僕と下っ端の役人は宿を出て、通りを歩いた。 しばらく歩くと宿場町を抜けた。そして三里ほど歩くと次の宿場町に出た。 その宿場町を出ると、周りは田んぼだらけだった。青々と育っている稲が並んでいた。「あと、もうすぐです」と下っ端の役人が言っ…

小説「僕が、剣道ですか? 4」

五-1 宿に戻ると、僕の帰りが遅いので、きくが心配していた。 僕は番所であったことを話した。「まぁ、そんなことになったんですか」ときくは心配そうに言った。「やるしかないだろう。相手は私を試しているのかも知れない」と僕は答えた。「まぁ、そうで…