2021-04-27から1日間の記事一覧

小説「真理の微笑 真理子編」

十九-2 やがて西野がノックして入ってきた。「これですか」 そう言って、差し出したのは、名刺を印刷する紙の種類を集めて、ホルダーファイルに入れたものだった。 清宮は「その中から、お好みの用紙を選んでください。今、うちにある用紙はそこに全てあり…

小説「真理の微笑 真理子編」

十九-1 秋月と湯川とのやり取りは、一時間ほどで終わった。 今日は、これで帰ると滝川に言ってきたので、会社に戻る気にはなれなかった。時間が空いた。ナースステーションに行き、一目、富岡を見て帰れないかと話した。面会時間以外なのでと言われたが、…