2021-03-27から1日間の記事一覧

小説「真理の微笑」

六十八 次の日は、昨日の新年会の興奮がまだ社内に残っていた。あの後、飲み会に行った者も多かったに違いない。カラオケをやり過ぎて私のようにガラガラの声で挨拶する者もいた。 社長室に入ると、真理子は「また迎えに来るからね」と言って帰っていった。 …