2021-03-23から1日間の記事一覧

小説「真理の微笑」

六十四 大晦日、起きたのは昼を過ぎていた。昨夜というより、朝まで私は真理子を抱いていた。 腕が痺れていた。何度、真理子の中に気をやった事だろう。何度してもしきれないくらい、真理子は魅力的だった。 真理子の上げる、あの切ないような声がまだ耳の底…