2021-02-09から1日間の記事一覧

小説「真理の微笑」

四十四 九月の二十九日は、高瀬である私の誕生日だった。 毎年、私の好きなショートケーキを夏美が買ってきてくれて、祐一と三人でお祝いをした事を思い出した。だが、今はベッドの上で一人夕食を食べている。 十月になった。 しかし、猛暑は続いていた。た…