2021-01-21から1日間の記事一覧

小説「真理の微笑」

三十-2 真理子が出て行くと、私はベッドサイドの電話機を取って、夏美の実家に電話をかけた。あいにく、義母が出た。私はすぐに電話を切った。少し待って、またかけた。また、義母が出た。また、すぐに電話を切った。 電話機をサイドテーブルに戻そうとした…